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NEW!久米屋 ここが変わった、3つのこと。

久米屋のサウナ俯瞰

蔵サウナ付きの宿泊施設「パブリックハウス アンド サウナ 久米屋」は、2018年のオープン以来、サウナブームもちょうど重なり、日本各地、様々な場所からたくさんの人に足を運んでいただきました。30人が生活する限界集落に年間300人が訪れ、久米屋がある中右手(ナカウテ)集落はサウナ―の中では知る人ぞ知る、コアなサウナスポットとして認知されるようになりました。さらに、2023年にはSAUNACHELIN(サウナシュラン)にもノミネートされ、今後ますます多くの人の入村が期待されるところです。

このことは、素直にうれしい気持ちが大多数です。やってよかったなー。一方で、メンバーの大半が65歳以上の地域住民で運営する施設なので、いつまで続けられるのだろうかという問題が時折、頭にちらつきます。さらに、その先には施設の運営だけでなく村自体どうやって維持していくかといった、もっともっと大きな課題にも直面していくわけです。呑みの席で、移住した建築家の「蔵をサウナに変えたい!」という無茶な一言と共にスタートしたこのプロジェクト。先日プリッカー賞を受賞した建築家、山本理顕さんが言った『つくりながら考える・使いながらつくる』という言葉をお借りして言うならば、まさにこの5年間は「つくりながら考えた」5年間。サウナ建築にはじまり、宿の運営などしたことない素人集団がないなりに得意なことや知識を持ち寄って少しづつアップデートしながらなんとか宿らしくなってきました。そして、久米屋はこれから「使いながらつくる」のフェーズに突入です。サウナ宿としての機能はもちろんのこと、今まで以上に多くの人にナカウテの暮らしの事をより深く知ってもらい、施設の運営や暮らし、村づくりなど「つくる」の部分に訪れる人が関わることができる参加型の宿泊施設に変身です!

2024年7月から従来のサウナ体験に加え、サウナのある集落ナカウテのことをさらに深く、知ってもらい、関わるためのサウナ・建築・地域に特化した3つのコンテンツをリニューアルしましたのでご紹介します。

1. 【サウナ】 五感を使ったサウナで整う。森のサウナクラフトづくりWS

サウナ小屋やロウリュウ、ウィスク、サウナストーンなどを全て森の中で採取していたというフィンランドの伝統的なスモークサウナに習って、地域の自然資源の宝庫であるナカウテの森でサウナをより楽しむためのサウナクラフトづくりWSをご用意しました。中右手に住む森のブリコラージュおじさん三郎による生木を使った「森のトトノイイス」づくりや移住してきた建築家と一緒にナカウテの森に入って、植物を観察、採取して、ロウリュウやウィスクなどのサウナツールをつくります。

2. 【建築】アトリエ・ナカウテによるサウナ作りレクチャー

作りながら考えるアトリエ・ナカウテ

サウナを作りたい、サウナを活用した地域づくりをしたい人むけのサウナレクチャーです。移住した建築家の丸山が指導します。座学と実技の2種類のレクチャーを用意しており、座学では蔵サウナの話を中心に建築や運営面に関すること、実技では蔵サウナで採用している蓄熱型薪ストーブをみんなで作って開発しちゃうオープンラボを実施予定です。(7月リリース予定)

3. 【地域】ナカウテ集落のオープンデー

「暮らしながら・作る」を実践するアトリエ・ナカウテと一緒にパブリック ハウス アンドサウナ 久米屋の改修WSや地域住民で組織された中右手おもてなし隊と一緒に夕食を楽しむ交流会。そのほか、地域のお祭りや行事などに合わせて宿泊できるように、地域の年間行事のページを開設しました。もちろん地域行事に参加可能ですので、宿泊日選びにお役立てください。

ちいきでつくる・ちいきをつくる・みんなのサウナ

「ちいきでつくる・ちいきをつくる・みんなのサウナ」という言葉を新たに、地域住民や訪れる人、サウナーもそうじゃな人も巻き込んだごちゃまぜなナカウテの村づくりを進めてまいります。ちょっぴり新しくなったパブリックハウス アンド サウナ 久米屋。皆さんぜひ、遊びにいらしてくださいー!ナカウテのみんなでお待ちしてます。

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丸山 耕佑

移住してきた建築家の丸山耕佑(まるやまこうすけ)です。1級建築士でアトリエナカウテ一級建築士事務所代表をしています。新しい公共の建築を目指して、東京の建築事務所を辞め、ナカウテに拠点を移しました。日本家屋にある蔵をフィンランドの伝統でもあるスモークサウナにアレンジし、宿と農村体験を結びつけた宿泊施設...

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